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男性向けオンライン映え講座 コロナ禍で増えた「オンライン会議」で男性の美意識に変化コロナ禍で増えた「オンライン会議」で男性の美意識に変化

男性向けオンライン映え講座 コロナ禍で増えた「オンライン会議」で男性の美意識に変化コロナ禍で増えた「オンライン会議」で男性の美意識に変化

(企業家倶楽部2020年12月号掲載)

化粧品開発及び販売を行うランクアップ(東京都中央区 代表:岩崎裕美子)が男性ビジネスマン向けに「オンライン会議」での印象アップ術について、オンライン講座を開催した。小さな画面越しでも、ビジネス相手に対して好印象を与える3つのポイントについて化粧品開発を手掛けるプロの女性スタッフがアドバイスを送った。

  オンライン映え

 新型コロナウイルス感染拡大により在宅勤務が増え、テレワークが一般的になってきた。セミナーを主催したランクアップでもいち早く2月3日から全社員に対して在宅勤務を採用している。代表を務める岩崎裕美子は、「小さな子供がいる家庭や妊娠中の女性スタッフも多い職場なので、感染症などのニュースには敏感になっている。コロナでも早い対応ができたのは、以前から準備をしていたから。リモート勤務でも会社の運営に支障はない」と話す。

 4月に政府による緊急事態宣言が出され、在宅勤務を推奨したことにより、企業は社内外のミーティングをオンラインで行うところが増えた。緊急事態宣言は解除されたが、コロナウイルス感染がなくなったわけではなく、密を避ける「新しい生活様式」が定着しようとしている。仕事、プライベートに限らず「オンライン会議(ミーティング)」は一般化してきた。

 女性たちの間では、限られた画面の中で自分を表現する「オンライン映え」という言葉まで出てきている。背景に映る壁に趣味の小物を飾ったり、イヤリングなどの顔回りのオシャレアイテムに注目が集まっている。

 一方の男性はどうだろうか。オンラインでは、顔と上半身の一部しか画面に映らないのをいいことに、下はスウェットや寝巻きのままという無精者もいるとかいないとか。会社では地位のある上司でも、だらしのない現実を知ったら女性は幻滅することだろう。女性にアンケートを取ると、実に83%が何かしらの不満を持ち、「こうしたらいいのに」と残念に思っているというデータもある。

印象アップの3つのポイント
 ランクアップで数々のヒット商品の開発に携わってきた製品開発部向井亜矢子によると、今日からでも意識すれば出来る「オンライン映え」ポイントが3つあるという。

 1つ目は、「表情や清潔感」で、オンライン会議という制約がある中で、無表情であったり硬さがあると不機嫌なのかなという印象を持つという。実際に会うと全然印象が違うということがあるそうだ。オンラインでは、大げさだと思うくらい、口角を上げて笑顔を意識した方が相手に与える印象はアップするという。

 また、女性が男性に求めることの第1位は「清潔感」であるという。シャツの襟を正したり、身だしなみにも注意が必要である。

 2つ目は、「光(場所)」で、画面が暗いと印象も暗くなる。逆光になると顔が暗くなり、表情が見えにくいので、外光や照明の位置が顔の正面に来るように意識するといい。

 3つ目は、「姿勢」で椅子の背にもたれていると印象が悪くなってしまう。PCのカメラの角度を起こし、少し乗り出すような姿勢にすると好印象になる。

「何をしたらいいのか分からない」という男性ビジネスマンが多いと思うが、まずは女性側からの視点に耳を傾けた方がよいだろう。相手を不快な気持ちにさせないように「清潔感」に気を配ることは、「新しい生活様式」におけるエチケットのいろはの「い」かもしれない。

Profile 粉川(コガワ)代表取締役 粉川 正義 Masayoshi Kogawa 1971年有限会社粉川設立。日本で初めて「冷凍大根おろし」を開発、商品化。多くの外食、小売りで扱われるヒット商品となる。国産素材にこだわり、生産地へ足を運び、生産者と協働してより良い大根づくりを目指す。現在は、SDGsの観点から大根1本丸ごと無駄にすることなく、商品化するために、商品開発に取り組んでいる。

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