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【ビジネスリポート】

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食の先端技術が集結

食品製造に関わる先端技術・ソリューションが一堂に集結する世界最大級の食品製造総合展「FOOMA JAPAN 2025」(主催=日本食品機械工業会)が6月10~13日の4日間、東京ビッグサイトで開催された。48回目となる今年のテーマは「Touch FOOMA,Taste the Future」~(次世代の食品製造の可能性に触れ、その未来を味わう、最先端の技術と斬新なアイデアが融合する)というものだ。

今回は過去最大規模の1007社超が出展し、最先端の技術やアイデアが一堂に会した。来場者数は4日間で、11万827人を記録した。 (リポート 三浦千佳子)

 FOOMA JAPAN 2025のエントランス


この展示会は、原料処理から包装、物流に至るまで食品製造プロセスのすべての分野を網羅、「食の技術が拓く、ゆたかな未来」のスローガンのもと、多様なニーズに応える製品やサービスが集結した。特に最近の課題である人手不足を補い、生産効率アップにつながる自動化技術や、衛生対策などの最先端テクノロジーや製品、サービスの提案に人が集中した。

最先端の技術を披露

完全自動化に惹かれ集まる人々


4年前から優れた研究開発の成果を表彰するFOOMAアワードを開催しているが、今年の最優秀賞受賞製品は、㈱イシダの特定商品用フルオート・高精度組み合わせ計量機が受賞した。
昨今冷凍技術の進化が話題となっているが、ホシザキ㈱は画期的な解凍技術を提案。「真空冷却×マイクロ波で解凍の常識を一新する」と謳い、真空マイクロ波解凍機を披露した。この解凍機を使えば短時間で解凍、おいしさをキープし、ドリップが出ないという。マグロやエビ、ホタテなどはこれで「おいしさ」と「効率」を両立するというものだ。寿司店はもとよ、スーパー、鮮魚店、焼き肉店などでの活用が期待される。

ホシザキの真空マイクロ波解凍機

SUZUMOの自動のり巻きロボットでつくられたのり巻き


日本のおにぎりや寿司はインバウンドにも大人気だが、それを支えるのが、鈴茂器工業㈱だ。自動のり巻きロボットやしゃり玉ロボット、おむすび製造+のり付け機を披露。その鮮やかな動きに、集まった人々から感嘆の声が漏れていた。
その他、完全自動のバームクーヘン焼成機、自律型搬送ロボットや自動包餡機、AIラベル検査機、定量スラスサーなど、出展食品機械の進化は枚挙にいとまがない。

「食産業をロボティクスで革新する」を掲げ躍進するベンチャー、コネクテッドロボティクスは深刻な人手不足に対応する盛付ロボット「Delibot」を提案。省スペースでポテトサラダやきんぴらごぼうなど複数種類の食材を正確に盛付けるとして、そのスピードと正確性を訴えていた。沢登代表は盛り付けを自動化することで、人々を単純な作業から解放すると熱く語った。

■スタートアップでは㈱KOSKAの『ながら記録』が優勝

グランプリに輝いたKOSKA


「スタートアップゾーン」では、30社が最先端テクノロジー製品を発信した。その中から㈱KOSKAのAI音声帳票『ながら記録』が、「スタートアップグランプリ2025」に輝いた。これは食品工場の「記録」を劇的に簡単にするAI音声帳票で、「話すだけ」で現場の帳票電子化を実現するという。食品工場だけでなく、製造業、物流業、建設業などの現場作業に適用可能ということで、今後の普及が期待される。
 食品製造現場の省人化・効率化やSDGsへの対応など、さまざまな課題を解決できる日本の食品機械の進化は、世界でも高く評価されており、外国人の姿も多かった。日本の先端テクノロジーの数々に感動するとともに、「だから日本の食は美味しい!」と実感した。

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