会社名や組織名・役職・内容につきましては、取材当時のものです。
「今、日本は事業承継の危機に直面、全国で約100万社が後継者不在と言われ、後継者不足による廃業が増えている。この最大の課題解決のため、新しく事業承継事業に挑戦したい」 熱く語るのはクリーク&リバー社の井川幸広会長である。グループの中に㈱C&R EVERLASTING STORY (以下C.R.E.S.㈱を設立、投資・事業承継支援を行うというものだ。
10月14日には「C.R.E.S.設立記念パーティー」を開催、60名以上の経営者らが集結した。
(レポート三浦千佳子)

クリーク&リバー社 会長井川幸広氏
■「C.R.E.S.設立記念パーティー」に重鎮が集結
2025年10月14日夕刻、東京・新橋にあるC&R社が運営するレストラン「Cassolo」には多くのビジネスパーソンが集まっていた。「C.R.E.S.設立記念パーティー」が始まるのだ。C.R.E.S.とは㈱C&R EVERLASTING STORYの略で、後継者不足に悩む企業を本気で支援するべく井川幸広会長肝入で設立した事業承継支援会社である。ただの事業承継支援会社ではない。C.R.E.S.が目指すのは「想いごと託せる事業承継」支援会社である。
レストラン前方のステージにはC.R.E.Sの想いに賛同する重鎮たちが姿を現した。
17時きっかりに、やや高揚した面持ちの井川会長が挨拶に立った。
本日はトップ経営者の皆様にお集まりいただき、ありがとうございます。C&Rグループは35社で構成され、そのうち16社が事業承継で引き受けた会社ですが、社名は変えず事業とともに理念を承継しています。2年前、年間250社の事業承継の相談をいただいたが、そこに、プロ経営者一人を投入すれば、再生確実と想いながら、実現できず悔しい想いをしたことがありました。
そこで今回㈱C&R EVERLASTING STORY(C.R.E.S.)を立ち上げました。C.R.E.S.の想いを多くの方に知って頂くために、「C.R.E.S. PARTNERS MAGAZINE」を作りました。
クレスパートナーズマガジンを手にした出席者はその気合の入った誌面に驚く。

クレスパートナーマガジン創刊号 と 第2号
井川会長は熱く語り続ける。
日本の上場会社には3万人の取締役がいます。内30人に1人は中小企業やベンチャーに行っても成功する方です。この1人を見つけるためにマガジンを創刊、経営者を支援する仕組みを創り上げたいのです。
創刊号ではセイコーソリューションズ社長の関根淳氏に、第2号では元日野自動車㈱会長の下義生氏に登場していただきました。2人とも大手企業からベンチャー企業に転じて成功しておられます。上場企業の経営者を務めた方は、社員をまとめる力、営業力など実績は申し分ない。こうした方々が60歳で辞めるのはもったいない。
経営はそろばんよりロマン。70歳まで元気に再チャレンジしていただきたいのです。
井川会長の話はさらに熱を帯びてくる。

熱く語る井川会長
C&Rグループは医師や弁護士等18分野のプロフェッショナル41万5千人をネットワークしているが、昨年、プロ経営者のネットワークを強化。事業承継で経営をつないでいく、事業をつないでいく、理念をつないでいく。プロの経営者の知見を活かして第2の挑戦の場を作り、従業員の未来を作る新しい事業承継を皆さんと一緒につくり上げていきたいのです。
会場は熱い拍手で盛り上がる。
続いてC.R.E.S.社長の山本淳史が挨拶、オーナーの想いを尊重する事業継承について決意を語った。
■再チャレンジできる場の提供に感謝
C.R.E.S.に賛同、この日駆けつけた重鎮たちが次々とステージに立った。
まずは元日野自動車㈱会長の下義生氏である。
「事業継承の課題に真正面から立ち向かう第一歩を一緒にスタートできること.再びチャレンジできる場を提供してくれた井川会長に感謝したい」と熱く語った。

元日野自動車㈱会長 下 義生氏
続いて61歳で日本に「キッザニア」を誘致したKCJ GROUP名誉会長の住谷栄之資氏が挨拶。82歳になった今も、もっと国内外の学生が交流を持ってほしいとさまざまな仕掛けを実施。チャレンジに年齢はないと語り、会場を沸かせた。
マクニカホールディングス創業者の神山治貴氏が登壇。「C.R.E.S.の話を聴いて、先輩の経験やノウハウが生かされるというこの仕組みは本当に素晴らしい。しかし支援に入った方が上から目線でその会社の文化を軽んじてしまうと失敗する。その会社の持つ文化を尊重、支援に力を尽くし日本経済に貢献して欲しいとエールを送った。

マクニカ神山治貴氏
C.R.E.S. PARTNERS MAGAZINE創刊号の表紙を飾ったセイコーソリューションズ社長の関根淳氏が登壇。「経営とは変えないことをどう定義するか」である。この創刊号を制作するに当たり井川氏が「紙でないと味わえない。紙ですよ!紙」と何度も何度も語っていた。私は「とにかく応援します」と答えたことを笑顔で語った。

セイコーソリューションズの関根淳氏
その他、錚々たるメンバーが駆けつけ、C.R.E.S.設立記念パーティーを祝った。C.R.E.S.が目指す「想いごと託せる事業承継」に賛同した各界の重鎮60名が集結、濃密な会となった。日本経済の最大の課題である『事業承継』を解決するべく立ち上がった人々の眼は皆チャレンジ精神で輝いていた。

この日集まった面々
尚、C.R.E.Sの活動として、2025年12月には大企業の経営を経験したプロフェッショナルが集い、事業承継や経営課題に真正面から向き合うコミュニティ「TOP MANAGEMENT CLUB」が発足。2026年1月には「C.R.E.S.アカデミー」を開校、2代目・3代目経営者に向けた実践講座プログラムを実施するという。井川会長が自分の人生の最後の大仕事と語るこの事業承継事業が今後どこまでいくのか、楽しみだ.>
最後にC.R.E.S.のストーリーがあまりにも素晴らしいのでそのままご紹介したい。
経営を担う取締役の皆さまへ
智慧と経験を、未来につなぐ C.R.E.S. PARTNERS
あなたの物語は、終わらない
これまで、あなたは多くの重圧を背負い、
企業の未来を背負って数えきれない挑戦を繰り返してきました。
経営の最前線で築き上げてきた人生経験は、
誰にも真似できない貴重な財産です。
しかし、本当の可能性は、まだ、これからです。
事業承継—
それは、いま日本が直面する非常に深刻な社会課題の一つです。
後継者不足を理由に幕を下ろす企業は年々増加し、
その裏で、数えきれない人々の人生が大きく揺れ動いています。
一つの会社が消えるとき、創業者の夢、社員たちの生活と誇り、
地域の文化や歴史までもが共に失われていく—。
見過ごすことのできない現実がそこにはあります。
この課題に挑むのが、C.R.E.S. PARTNERSです。
C.R.E.S. PARTNERSは、
上場企業や大企業での経営経験を持つ人材が集い、
中小・ベンチャー企業の経営を担う
新たな挑戦に踏み出すためのコミュニティです。
事業を引き継ぎ、会社を再び輝かせ、社員とともに成長させる。
そんな実績と覚悟を持った経営者たちの次なる挑戦の舞台です。
大企業とベンチャーでは、経営の常識も、スピード感も、
意思決定の重みも異なります。
だからこそ、これまでの経験を活かしながら、
新しい環境に挑む経営者同士が語り合い、学び合い、
高め合うことが重要です。
私たちは、共に考え、実践し、成長し続ける仕組みをつくり、
経営者の「第二章」を支援していきます。
経営者とは、会社を成長・発展させ、
その未来を創り上げるプロフェッショナルです。
私たちは、そんなプロフェッショナルとともに、
次々と事業の承継を実現していきます。